劇場版SAOの感想~ナーブギアって作れるんじゃね?~
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※こちらは FOVE 0 というVRヘッドマウントディスプレイで会うことのできるアスナさん。決して、劇中で見せた横乳を思い出しながら見つめてはならない。
先月で仕事も終わり、絶賛NEETを満喫中です。が、ワーカーホリックなのですでに飽き始めてきました……。たぶんこのワーカーホリックが抜けて休暇を楽しめるころになったら仕事が入りそうな感じです。仕事が決まったら「働きたくないでござる」とでも言おうかと思います。
さて、今日は渋谷で「劇場版ソードアートオンライン」を観てきました(最近見ている映画が「君の名は」だったり「この世界の片隅に」だったりとアニメーションに偏り気味ですが、まぁたまにはアリでしょう)。
まずはネタバレしない程度の感想
ネタバレをする気はないのでご安心を。ツッコミどころについても結構たくさんありますが、そこについても触れないでおきます。でも一個だけあえてツッコませてください……いや、やめておこう……
感想1)テーマはAR(拡張現実)
再三書きますが、ネタバレしない程度に内容の方を紹介です。今回はAR(拡張現実)がテーマで、作中のARはヘッドセット(現実の視界に映像が現れるというやつで、ちょっと前だと Google Grass 最近だと Microsoft HoloLens Microsoft HoloLens | オフィシャル サイト あたりが近い)のゲームが流行しているというところから物語が始まります。
ちなみに、作品の中は2026年らしいくだいぶ小型化されています。また相当流行っているというか、もはや生活必需品に近いらしく今の時代でいうスマホポジションになりつつあるような印象です(主人公のキリト君は馴染めないらしくスマホを使っていましたが)。
周りにいた中高生は「アスナかわいい!」とか「キリト君かっこいい!」とか言うておりましたが(それは分かるけど)、作者は「ARって危険だよ」ということを伝えたかったのではないかと思います。実際、そのあたりを考えながら見ると結構ゾッとする内容でした。でもきっと、見た人の中にはしっかりとARの怖さが刻まれたのではないかと思います。そういう意味では個人的には良い作品だと思います。
感想2)VRとARについて作中での気になったひとこと
劇中ARの危険性についての会話あるのですが「VRは仮想世界を現実化するもの、ARは現実世界を仮想化するもの」というセリフがあります。もともとそういうモノなのですが、改めてこういうセリフを挟んでおくあたりはシッカリしているな~と思います。観るのは中高生くらいがメインの作品だと思うので、こういうフォローは大切だと、エンタメ業界人として再認識です。
余談ですが、ちなみにARを使うと交通事故などの危険性もあるわけですが、その辺りは作中ではすでにそうとう議論されつくしているらしくそこについては詳しく触れません(そこに上映時間を割いてもしゃーないでしょうし)。また、かなり冒頭にチラっとそんなシーンが出てきます。
ちなみにですが、ARを最初にまじめに研究しだしたのはGoogleだと思います。ですが、このGoogle Glass、アメリカで試験的に販売しましたが、いろいろな理由があって販売を停止しました。停止したひとつの理由として強い依存性による生活の危険性があるとも言われています。
まぁ、この辺りはガジェットの依存性の恐怖というのがSAOシリーズの基本テーマだと思うので、今更ブログでアレコレ言うのもなんかなと思いますが。
感想3)アスナは絶対にサバを読んでいる
なんというか、アスナさん2児の母くらいの母性を出しています。20代中盤~後半じゃないのか?という安心感。絶対年齢詐称しているよね。
すみません、どうでもいい話を挟んで流れを変えたかっただけです……ほんますんません。別にキリト君カッコイイ!とか、クラインさん、出会いを求めるフレンドなんだね。でもなんとでもよかったんです。
作中のARヘッドセットのテクノロジーについて
今回出てくるARヘッドセットは眼鏡状ではなく、マイクのついたヘッドフォンのような形をしています。ですが、視界全体にコンピューターグラフィックスが見えるらしく、グラフィックを消すにはいったんデバイスのスイッチをOFFにしないとならないようです。
また、ゲーム内でダメージを受けると体がのけぞったりするあたり、かなり依存度も高いように見えます。まぁ現在のVRですらそうなりがちなところもありますが。
(そういう視点で見ると、おそらく直接脳波かなにかをジャックしているのか、脳へ映像を送り込んでいるのか、とにかく結構危ない代物な気がします。SOA事件の件もあったのに、オマエ達、よくこんな危なっかしいものつける気になったな!……と)
あれは実現できるのか?
脳に直接映像を送っているというのはあくまでも想像なので、実際(というか作中の設定上は)そうでないと思います。
かなり小型ですが、あの中に周囲の情報をスキャンするカメラ、GPU、CPU、ネットワークチップ、バッテリーが入っているとなるとかなりのテクノロジーが詰まっていますね。あと10年は未来の話ですし……そこまで出来るかもしれませんが、いや、無理かな……いやできそうかな?
一番の問題はバッテリーですが、おそらく非接触充電(無線式充電)が普及しているのではないかと推測し、そこはクリアしていると思いたい……
余談ですが、脳に直接映像を送るのは技術的にはバイオニックアイというものがあり、近いうちに臨床試験が開始されるようです。ただ、まだそれほど映像の解像度は高くないし、何より受信装置を脳に埋めこまないとならないようなので……普及は難しそうですね。
とまぁ、ARヘッドセットは結構いける気がしました。ぶっちゃけナーブギアよりも現実味を感じました。
そういう意味ではナーブギアのほうが未知のデバイス感満載でした。
ナーブギアによるダイブ
さて、未知のデバイスナーブギアです。
ナーブギアでダイブ(仮想世界に没入する)と体を動かすこともできず、完全にイメージの世界に入り込むようです。ナーブギアが脳を破壊する機能を持っていることなども考えるとナーブギアの機能としては脳に直接映像を送っているんじゃないかと思います。
実際に作れたとしても、これ、ハッキングされたりバグったゲームとかあったら、即廃人コースな気がして怖いですね……ゲーム開発中だとフリーズやらなんやら普通にあることなのでナーブギア向けのゲーム開発なんかあったら俺はゲームをリリースするまえに精神が崩壊しそうです……
なにより、臨床試験に通らなさそうだな~と。
ナーブギアって催眠(幻覚幻聴)なんじゃないか論
ちょっと前にPSVR用ソフト「サマーレッスン」の開発者がVRについてこんな事を言っておりました。
言っていることはなんとなく分かります。俺も最近FOVE0を買いましたが、視覚が完全に奪われるというのは生物の歴史上経験はなかったわけです。
なので、没入感というよりは「脳が錯覚する」という感じに近いです。どちらかというと、夢を見ているというか催眠にでもかかっているような感じなのではないかと思います。逆に言えば、催眠術の技術と映像を組み合わせると、脳にそうした錯覚を起こさせ、最終的には「映してもいない映像を見たように思わせる」と言うことも可能なんじゃないかと。そもそも夢だって目から何も映像は入っていないのに「まるで見たような気になっている」わけですからね。
つまり「SOAの世界にいるように錯覚させる/夢を見せる/暗示をかける」ということができれば、ナーブギアの完成なのかとも思います。
つまるところ究極のゲーム
もしかしたら究極のゲームは「面白いゲームと錯覚する音と映像」なのかもしれません。いや、もはやゲームでもないけど。
ちょっと真面目に催眠術でも勉強してみると面白いのかもしれないです。
こういうのが万人向けにうまく出来るようになると案外作れるのかも……?
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ちなみに、俺は催眠術の系統はかかりにくいタイプだそうなので、そういうコンテンツが出来ても楽しめなさそうです。ひねくれ者なのでしゃーないのですが、ちょっと勿体ない気もしますね。
VR ヘッドセット
俺の持っているFOVE 0 はあくまでも開発者向けのものなので、対応コンテンツはほとんどありません。
VRで遊ぶなら現状では Vive か Oculus になると思います。
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