一家に一冊。c++ポケットリファレンス 第3版
c++17対応版登場
先日、c++17の仕様決定に合わせ、技術評論社から発売された『[改訂第3版]c++ポケットリファレンス』ですが、待ってました!と言わんばかりに買ってきました。
改訂第2版からc++17に対応した分の項目が追加されています。
c++17のまとまった日本語解説って、インターネットでもそれほど多くはないのでこれはかなり便利です。唯一無二といっても良いですね。
読みどころ
Chapter1「c++とは」とChapter2「基本文法」はc++初心者から上級者まで、読むことをお勧めです。
c++をより理解し、楽しくプログラミングするには、やっぱc++の歴史を軽くでも良いので知っておくのとそうでないとでは大きな違いがあると思います。
言うても、Chapter1は数ページしかないんですけど(笑)
さて、ボリュームたっぷりのChapter2の基本文法は、c++の基本的な文法の説明です。
c++11以降、かなりプログラム言語としての文法が複雑になりました。……というとちょっと語弊がありますが、より多くのことができるようになりました。そのため、書式もかなり膨大です(とは言っても、基本中の基本……という部分では似たような構文を持つプログラム言語とそれほど変わらないんですけどね)。
c++の追加された書式(修飾子だったりとかいろいろありますが)のほとんどはオプショナルな機能で、「使いこなすと便利」というものがほとんどです。なので、実は「追加された機能は知らなくても困らない」のです。実際、仕事で色々な職場に行きましたが「c++11はよくわからん」という職場もいまだ見かけます(結構有名なスマホゲームを運用している会社でも…です)。
実際、俺も知ってるつもりで「あれ?これ知らなかった!」というのは度々見つかります(笑)
ただ、「これを早く知っていたら、もっと簡単にバグを見つけられたのに!」と思うことはしばしばです。
そんな事も多いので、改めて「基本文法」を読んでおくことをお勧めします。
読みやすさ
c++のどのバージョン(c++11なのか、14なのか、17なのか)で追加された、変更されたのかもアイコンがついていてわかりやすいです。
説明文よりもサンプルコードのほうがフォントが大きかったりと、手元に置いておいてサクっページを開いて、サクッと読むのに向いています。
ページ数は多いのですが、サンプルコードのほうがフォントが大きいことに加え、大半がサンプルコードなので、ぶっちゃけ読むのがめっちゃ楽です。
日本語より、c++のほうがルールが明確で簡単ですから。
あと、何度も使っているうちに、紙が馴染んで自分がよく使うページが開きやすくなってくるので、使い込めば使い込むほど使いやすくなるのが紙媒体のメリット。
ポケットに入らない
ポケットリファレンスとは言っていますが、すでにポケットには入らない大きさです(笑)
改訂、改訂で来ているので、しゃーなしなのですが、そろそろ名前を変えてもいいのかな~なんても思ったりもしますが、昔からあるシリーズなので、このままポケットに入らないポケットリファレンスとして突き進んで欲しいです。
[改訂第3版]C++ポケットリファレンス (POCKET REFERENCE)
- 作者: 高橋晶,安藤敏彦,一戸優介,楠田真矢,湯朝剛介
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2018/02/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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